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姪っ子の妊娠と体外受精の決断 [妊娠した月の出来事]

転院先で不妊治療に励んでいた2015年7月、衝撃的な出来事がありました。

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ある日、姉が話したいことがあると言います。
内容の検討もつかずに待っていると・・・

姉の娘、つまり私の姪っ子が妊娠したという報告でした。

私はびっくりしましたが、「妊娠=おめでたいこと」という思考がとっさに働き、明るい声で「そうなんだ!」と言っていました。
が、すぐにそんな雰囲気じゃないということに気付きました。

姪っ子は高校を卒業したばかりの大学生。もちろん、結婚もしていません。

姉は泣き出してしまいました。
姉家族も両親も、妊娠の事実を受け入れられずに困惑していました。


物事には順序がある。
姪っ子はまだ色々経験できる年齢。
子供を養う力もない。
相手との関係性もできていない。
考え付くのはマイナスのことばかり。
姉たちの気持ちは痛いほどわかります。

ただ、不妊治療中の私が思ったこと。
それは、「子供ができるというのは奇跡なんだよ」ってことだったんです。
子供が欲しくて欲しくて奇跡を待ち望んで苦しんだり悩んだりしている人を、病院でたくさん見ている私にとっては、そういう考え方もあるんだってことを知って欲しかった。




姉の話を聞いて自宅に帰る道中、ある思いが芽生えました。



『体外受精を決断する時期にきたのかも・・・』




私は子供を望んで望んで、病院での治療やタイミング、体質改善、生活改善をやっても、いっこうに妊娠しません。でも、どっかでいつか自然妊娠するはずと思っていました。自分の努力が足りないだけだと。

姪っ子は好きな彼氏との間にできたとはいえ、まだまだ子供は望んでいませんでした。

その事実が、もう努力とかそんなんじゃなくて、本格的に医療の力を借りないといけないのかもと思わずにはいられませんでした。ずっと抵抗してきた「体外受精」を決断した時でした。


決断できたことで、心のつっかえがとれたようでした。



そして、驚くことに、その月に自然妊娠していました。
何がきっかけに妊娠できたかはわかりません。

でも、不妊治療を前向きに捉えられた心の変化も何か作用したんじゃないかと思うのです。
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